「自分の感受性くらい 新装版」茨木のり子定価: ￥ 2,090#茨木のり子 #本 #BOOK #文学 #小説自分の感受性くらい自分で守ればかものよ表題の詩『自分の感受性くらい』の最後の一節に初めて出会ったのは、大学生の頃だった人に合わせてばかりだった自分が嫌で嫌でたまらなかったあの頃。いわゆるいい子ちゃんだった僕は、外面はよくて、特に問題を起こすようなタイプではなかった。成績もそこそこ優秀で問題ない。日々目立ったことはなく、先生のウケも友達関係も悪くない。大きな挫折も味わわずに生きてきた。ただ、いつも言いようのない満たされなさ、生きてる意味のなさ、を、微かな希死念慮とともに、感じていた。さりとて、それが、表面化することなく、自分でも言葉にできないわだかまりを抱えながら、過ごしていた内向的で、行動力のなさ、意思の弱さのおかげで、希死念慮を膨らませることなく、ましてや実行する勇気も振り絞れずに、生きてきたそんな折り、不意に新聞の投書欄に、この一節が載っていた頭をハンマーでガツンと殴られたような衝撃だった痛烈な、しかし、愛に満ちた言葉のようだったまさに自分のような人間のための言葉自らが自らに向けて放ちたい言葉だったあれから２０年自分の存在に悩む方へお譲りします大事に読んだのできれいだと思いますが、自宅保管です。神経質でない方のみご購入ください。